小児推拿の勉強会について

協会では定期的に実技・各症状に対する弁証論治の会員向け勉強会を開催しています。

例えば「流涎」

流涎とは小児の唾液が多すぎるために口の外へよだれが流れ出てしまう、よく見られる症状です。

中国の古典医学書にも本病に関する専門的な記載があり、『素問・宣明五気』には「脾は涎を司る」とあり、脾胃の虚弱、脾胃の湿熱、体内の寄生虫、脳性麻痺や癲癇の病気の発作など、いずれも口角からの流涎を引き起こす原因となります。

本病は西洋医学における口腔咽頭粘膜炎などの疾患に相当するものです。

中医学では症状から弁証論治を行い、弁別とも言いますが、タイプに分けて治療方法、取穴、手法を選択します。

病例

患者:男児、7ヶ月 2004年9月初診

主訴(保護者による代訴): よだれが多すぎる状態が2ヶ月間続いている。

現病歴:患児は2ヶ月前からよだれが異常に多くなった。

よだれは粘り気があり、口臭を伴う。

食欲不振、腹部膨満感があり、大便は臭く、尿は黄色くて赤みを帯びている。

舌は赤く、舌苔は黄色く粘つく。

脈は滑数(脈拍が速く、滑らか)。指紋の色は紫。

診断: 流涎 弁証:脾胃湿熱

病機分析:脾胃に湿熱が溜まり、それが口を燻蒸するため、患児はよだれを流し、そのよだれには粘り気が出る。湿によって脾の働きが妨げられる(脾為湿困)ことで、消化・運搬機能が失われ(失運化)、胃の気が上逆する。その結果、口臭、食欲不振、および腹部膨満感が生じ、湿熱が下方に注ぐ(湿熱下注)ため、尿が黄色く赤みを帯びる。

「舌が赤い」「舌苔が黄色く粘つく」「指紋の色が紫色」であるのは、すべて体内に湿熱があること(湿熱之象)を示している。

治則:清脾胃湿熱

取穴: 清脾経、清胃経、清大腸、清天河水、掐揉四横紋、掐揉小横紋、揉総筋、摩腹

勉強会の資料や動画は会員ホームページで閲覧とダウンロードが可能です。

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