2024年7月21日 正会員向け小児推拿セミナー開催
テーマ:アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎(AtoAtopic dermatitisdermatitis)は、主に免疫グロブリンE(IgE)抗体による即時型アレルギーを生じる皮膚炎症であり、かゆみのある湿疹が慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す疾患で、皮膚の”バリア機能”(外界のさまざまな刺激、乾燥などから体の内部を保護する機能)の低下や外部からアレルゲンなどの刺激が入り、これらが免疫細胞と結びつき炎症を引き起こします。
また、知覚神経が皮膚の表面まで伸びてきて、かゆみを感じやすい状態となっており、掻くことによりさらにバリア機能が低下するという悪循環に陥っています。
中医学では「特応性皮炎」「異位性皮炎」「湿癬:しつひぜん」「湿瘡」「旋耳風」「浸淫瘡」と言い、清代1749年刊行医宗金鉴(いそうきんかん)の「乳癣」「四弯風」の範疇に属し、勉強会では中医学の診断(弁証論治)を使って皮膚局所の所見から風邪 、湿邪、燥邪、熱邪、鬱血 などの病邪を判断する方法、中薬や小児特定穴の紹介しています。